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開発から販売まで一貫してサポート——IoTラピッドプロトタイピングプラットフォーム「Vinci」

MCUモジュール、GSM/GPSモジュールなどから構成されるIoTプロトタイピングプラットフォーム「Vinci」がIndiegogoにて出資を募っている。

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MCUモジュールのプロセッサーにはARM Cortex M0(48Mhz)を採用し、現在公開されているプロトタイプ(ver1.0)には、microSDスロットと6軸MEMSジャイロスコープセンサーが組み込まれている。寸法は28.2×41.2mm。電源となるLiPoバッテリー(450mAh)は側面のコネクタに接続する。ver1.1では、Bluetooth4LEやWi-Fiに対応予定とのことだ。

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GSM/GPSモジュールにはSIM808を搭載するが、電波認証はCEなど海外認証のみで国内では使用できない。GSM/GPSアンテナにはtaoglas製を使用。基板サイズは40×41.2mmで、MCUモジュールとはスタッキングコネクターにより接続できる。

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また、MCUモジュールと同じサイズのプロトコネクトモジュールも用意されており、ピンヘッダを立てれば既存のセンサーなどの実装が容易にできる。

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ポータルサイトからソフトウェアライブラリやドキュメント、サンプルスケッチ、アプリなどをダウンロードできるが、利用には開発者ライセンスが必要だ。デモプログラムとして、VinciをGPSトラッカーとして直ちに利用できるようになるスケッチとAndroid/iOSアプリが公開されている。

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VinciはArduino互換であり、開発環境としてはArduino IDEもしくはブロックベースの教育用プログラミング環境(VinciBlocks)が用意されており、開発者ポータルからアクセスできる。開発者によれば、今後I2Cを搭載するI/Oモジュールや、温感/圧力/気圧センサー、LoRaなどを実装するモジュールを提供するとしている。

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また、Vinciの特徴的なサービスとして、Vinceを利用した製品を販売するストア(Vinci Solution Store)を用意しており、梱包や出荷、製品プロモーションなどはストア側が請け負うので、開発者は製品を提出するだけで販売が可能になる。

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IndiegogoではMCUとプロトコネクトモジュールがセットになった29ユーロ(約3600円)のプランや、MCU、GSM/GPS、プロトコネクトモジュールにカメラ取り付け用のシューマウントに、1年間の開発者ライセンスがセットになった99ユーロ(約1万2300円)のプランなどを提供している。

VinciはIndiegogoにて、7月10日までクラウドファンディング中だ。達成金額に係らずリターンが提供されるフレキシブルゴールだが、目標金額は2万ユーロ(約248万円)としている。

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