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人工知能をものづくりのツールに——Google、メイカー向けプロジェクト「AIY Projects」を開始

Googleは、ものづくりに人工知能を利用してみたいと考えているメイカー向けプロジェクト「AIY Projects」を開始した。第1弾プロジェクトとして、音声認識機能を実現するオープンソースのリファレンスキット「Voice Kit」をリリースしている。

AIY Projects: Voice Kit

AIY Projectsは、ものづくりプロジェクトに人工知能を使用してみたいと思っているがどこから始めればよいか分からないという人たちのニーズに応えるプロジェクトだ。AIYというネーミングには「DIY人工知能」(Do-it-yourself Artificial Intelligence)という意味が込められている。

AIY Projectsではリファレンスキットを順次リリースする予定。その第1弾が音声認識機能の組み込みを実現するVoice Kitだ。開発者は、人工知能を組み込んで機械と人との対話をより人と人との対話のように自然なものにすることができる。

Voice Kit

Voice Kitのセット内容は、Voice HAT(Hardware Attached on Top)ボード、スピーカー、ボタン、ケーブル、段ボール製組み立て式立方体ケースなど。Raspberry Pi 3やSDカードは別途用意する必要がある。

Voice KitをRaspberry Pi 3に接続して組み立て、SDカードにイメージファイルを書き込んでセットアップすると、Google Assistant SDKやGoogle Cloud Speech APIなどのクラウドサービスを使用して音声で機器を制御できるようになる。Android Things(Googleが発表したIoT向けプラットフォーム)をVoice Kit上で動かしてIoTデバイスの試作品を作ることも可能だ。

AIY Projects: Voice Kit

Voice Kitのパーツ一覧、組み立てガイド、プログラムソースコードなどはAIY Projects専用ウェブサイトで公開中だ。

Voice Kitは、Raspberry Pi公式雑誌「MagPi Magazine」57号の付録として2017年5月4日からイギリスおよびアメリカで入手可能。後日、単体でオンライン購入できるようになる見込みだ。

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