懐かしのレトロゲームが現代によみがえる——ピンポンゲーム機自作キット「RetroBall」
2017/07/24 10:00
ピンポン(卓球)ゲーム機の自作キット「RetroBall」がKickstarterに登場し、出資を募っている。40年以上前にAtariが開発したピンポンゲーム「PONG」をほうふつとさせる卓上ゲーム機で、昔からのマイコンマニアにはたまらない一品だ。
RetroBallは、ボード隅のつまみを回してLEDパネル上に表示されるラケットを左右に動かし、飛んでくるボールを打ち返すゲーム。PONGはゲームセンターや遊園地に設置するタイプのゲーム機だったが、RetroBallはテーブルに置いて遊べるゲーム機だ。2人~4人でプレイ可能で、ボールを最大5個まで増やしてプレイできる。
キットには、240×240mmサイズの回路基板、PIC 18F46K22マイクロコントローラー、32×32ピクセルLEDマトリクスディスプレイパネル、ポテンショメーター8個(予備4個を含む)、ポテンショメーター用つまみ4個、押しボタン2個、コネクター、ケーブルなどが含まれる。組み立てには、はんだごて、はんだ、プラスドライバー、ペンチを自分で用意する必要がある。
PICマイクロコントローラーはプログラム済みのため、組み立てるだけでゲームをプレイできる。付属の40ピンヘッダー(オス)にArduino Unoや互換ボードを接続し、自分でプログラムしたコードを試してみることもできる。
RetroBallはオープンソースで、クラウドファンディング終了後にプリント基板設計ファイル、PICマイクロコントローラーソースコード、部品表、回路図、Arduinoスケッチ(プログラム)のサンプルを公開する予定だ。
RetroBallの価格は、79オーストラリアドル(約7000円)。出荷は2017年10月の予定で、日本への送料は33オーストラリアドル(約2900円)だ。
RetroBallは2017年8月20日までクラウドファンディングを実施。7月24日時点で、目標額1万オーストラリアドル(約88万円)を上回る約1万3000オーストラリアドル(約114万円)を集めている。