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コンセプトは空の「スーパーカブ」——次世代個人用航空機「パーソナルプレーン開発プロジェクト」

もりもと技術研究所は、次世代の交通手段として誰もが乗れる個人用航空機を開発する「パーソナルプレーン開発プロジェクト(PPKP)」を進めている。

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PPKPは、「誰もが手軽にのれる、空のスーパーカブを作る」というコンセプトのもと、訓練なしで空の移動を実現できる自動運転を利用した空を飛べる個人向けの航空機を開発するプロジェクトだ。

大きな翼で揚力を得る機体形状なので、少ないエネルギーでより遠くまで移動することができ、動力が失われても滑空して着陸可能な場所まで移動できる安全性を確保しているという。翼を使用しない時は折り畳んで格納でき、空地、駐車場、ビルの屋上などからも離発着できる利便性を備えている。

渋滞に巻き込まれることもないために移動時間を短縮できるので、個人的な使用以外にもレスキューなどにも利用できる。自動運転機能を使った物資のみの輸送もできるので、宅配や災害地へ救援物資の運搬などの用途にも応用可能だ。

photo 搭載するジェットエンジンの駆動テストの様子

PPKPは、2017年末までは動力ユニットを開発する1st STEP、2018年夏~2020年夏はコンピュータによる操縦補助システム開発し動力ユニットと組み合わせる2nd STEP、2020年~2022年は機体を新たに設計して最終製品として完成させる3rd STEPからなる3ステップの開発プロジェクトだ。また、開発資金を調達するため、2017年8月にクラウドファンディングを予定している。

目標スペックは、全長4.3m、全幅10.4m(折り畳み時0.9m)、推進ユニットにはケロシンを燃料とするターボダクテッドファン式ジェットエンジンを採用し、最高速度120km/h、航続距離は200kmを狙う。

なお、PPKPは8月5~6日に東京ビッグサイトで開催される「Maker Faire Tokyo 2017」に、開発中の飛行機用動力ユニットを出展する

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