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鉄道ジオラマの中を走行体験——アプリで運転するカメラカー「ジオラマエクスプローラー」

鉄道ジオラマの中でカメラカー(車両)をアプリで運転して楽しむ「ジオラマエクスプローラー」がMakuakeに登場した。BtoBのアプリケーション開発などを手がけるシステムゼウスが、ジオラマ製作のディディエフの協賛を得て開発した製品だ。

Nゲージのカメラカー

NゲージおよびHOゲージの鉄道模型で使用でき、普段は外から俯瞰して眺める鉄道ジオラマを、そのジオラマに入り込んだような映像により楽しむことができる。対向車線からのすれ違い映像などのほか、夜景ジオラマの中での走行も見ることができる。

HOゲージのカメラカー

カメラカーにはソニー製のアクションカム(Nゲージ用はHDR-AZ1/HOゲージ用はHDR-AS50)を別途用意して使用。走行時の振動に強く、広角で臨場感ある映像が楽しめる。またアプリによる加減速操作は、実車に近い自然な加減速操作が体験できるように作り込まれており、「駅にぴったり停車するのが難しい」感覚を体験できる。ぴったり停車させるブレーキング操作を競うこともでき、子供も一緒に楽める。

Makuakeでのリターンとなるジオラマエクスプロ—ラーセットは、カメラカーボディ(Nゲージ用またはHOゲージ用)とBLEパワーパックおよびスマートフォンやタブレット用のアプリで構成されている。アプリはAppStore/GooglePlayから無料でダウンロードできる。

アクションカムHDR-AZ1(Nゲージ用)は、2016年に生産を終了しており、購入を決める前に確保しておく必要がある。また、ボディに取り付ける台車も用意する必要がある(Nゲージでは動力車も必要)。

カメラカーが動く基本的な原理は、NゲージおよびHOゲージの鉄道模型と同じで、市販のパワーパック(パワーユニット)のコントローラー部分をアプリに切り出したのが特徴だ。カメラカーのアクションカムからの映像を、アプリがWifiで受信して画面に表示し、またアプリでの操作内容をBLE通信でBLEパワーパックに送信してDCフィーダーからレールに電力を供給。それが台車を介して動力モーターに通電し、カメラカーを走らせる。

事前準備として、まずタブレットまたはスマホにジオラマエクスプローラーのアプリをダウンロード。続いてBLEパワーパックに、付属のACアダプタとレールのDCフィーダーを取り付け、カメラカーボディに台車を取り付ける。

Nゲージ用カメラカーボディへの台車取付の様子

準備ができたらアクションカムの電源をONにし、カメラカーボディに載せ、レールに配置。タブレットまたはスマホをアクションカムにWifiで接続し、アプリを起動してBLEパワーパックと接続すれば操作待機状態になる。

アプリでは、マスコン(アクセル)、ブレーキ、録画の開始/終了や、走り出しに必要な電圧の計測、加減速にかける電圧の調整が可能だ。

BLEパワーパックは、入力に付属の専用電源アダプター用ジャックDC12V 1.0Aを1系統、出力にTOMIX仕様のDCフィーダー用DC12Vを1系統備える。iOS版アプリは、iPad Air2以降に発売されたiPadおよびiPhone 6s以降に発売されたiPhoneに対応。Android版アプリは、Android5.0以上で、アクションカム標準添付のソニー製アプリ「PlayMemories Mobile」が動作し、Bluetooth通信ON状態でのWifi転送映像のカクつき(コマ落ち)がひどくなく、WifiとBLE通信を同時に使用できるという条件を満たすものであれば基本的に動作する。

なお、アクションカム HDR-AZ1を載せたNゲージ用カメラカーは、通常のNゲージ鉄道模型に比べてサイズが大きいため、ジオラマによっては駅や架線、高架部品、トンネルの壁などに接触して走行できない場合がある。

Makuakeでは、Nゲージ用またはHOゲージ用のカメラカーボディ単品コースを用意。他にも、Nゲージ用カメラカーボディ、BLEパワーパック、アプリのセットが5000円割引の「4万5000円(税込)コース」や、HOゲージ用カメラカーボディ、BLEパワーパック、アプリのセットが5000円割引の「4万9000円(税込)コース」などを用意している。2018年3月に出荷開始予定だ。

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