2万円以下で買える光造形方式デスクトップ3Dプリンター「SparkMaker」
2017/07/31 10:00
2万円を切る価格の光造形3Dプリンター「SparkMaker」がKickstarterに登場。クラウドファンディング開始からわずか20分で目標額2万ドル(約220万円)を達成し、大人気となっている。
SparkMakerは、LCD-SLA(光造形)方式デスクトップ3Dプリンター。コンピューターと接続する必要がないスタンドアローン型で、モデルデータが入ったSDカードをセットしてボタンを押すだけで3Dプリントできる。
モデリングは専用ソフトウェア「Spark Studio」で行う。対応OSは、Windows、OS XおよびLinux。開発元のウェブサイトから既成のモデルデータをダウンロードして3Dプリントすることもできる。
SparkMakerの本体サイズは直径170×高さ275mmで、重量は3kg。XY解像度は100μm、積層ピッチは20~100μmだ。造形サイズは102×56×125mm。造形速度は10~25cc/hとなっている。
専用レジンは5種類。造形物を直接水洗いできる「LCD-W」、ABS樹脂と同等の引張強度と弾性率を有する「LCD-T」、弾力性がありゴム製品シミュレートに適した「LCD-E」、耐久性と堅さを兼ね備えたナイロン風「LCD-N」、ジュエリーなどの鋳造(キャスト)に適した「LCD-C」があり、用途に合わせて選べる。波長405~410nmの紫外線で硬化する樹脂(UVレジン)であれば他社製でも使用可能とのことだが、開発元は専用レジンの使用を推奨している。
着色剤を使うと好みの色で造形が可能。黒、シアン、黄色、マゼンタ、白の5色が用意されている。
SparkMakerの早期割引価格適用分はすでに受付終了しているが、限定特別価格145ドル(約1万6000円)で本体のみの入手ができる。本体とLCD-T100gセットのKickstarter価格は、159ドル(約1万8000円)だ。
いずれも別売のレジン(500g)と着色剤(10g)を追加できる。価格はLCD-Tが29ドル(約3200円)、LCD-E/W/Nが各39ドル(約4300円)、LCD-Cが59ドル(約6500円)、着色剤は各色25ドル(約2800円)。SparkMakerの出荷は2017年12月の予定で、日本への送料は60ドル(約6600円)だ。
SparkMakerは2017年9月10日までクラウドファンディングを実施するが、7月31日時点で、目標額2万ドル(約220万円)の10倍を上回る約21万ドル(約2300万円)を既に集めている。