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1000万色以上のフルカラー造形——UV硬化型インクジェット方式3Dプリンター「3DUJ-553」

ミマキエンジニアリングは、1000万色以上でのフルカラー造形ができるUV硬化型インクジェット方式3Dプリンター「3DUJ-553」を11月に発売する。

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3DUJ-553は、UVインク(CMYK、ホワイト、クリア)を一層ずつプリントして積層することで造形するUV硬化インクジェット方式の3Dプリンターだ。

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造形後に着色するのではなく、カラーインクとサポート材を同時にプリントして造形していくため、造形後の色付けでは表現が難しかった色彩表現ができるようになり、立体造形のオブジェクト看板や建築模型などの最終製品の造形が可能だ。

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カラーインク(CMYK、ホワイト、クリア)で造形および着色することでJapan Colorに対して89%という広い色域をカバーし、さらに透明度の高いカラーインクで造形するために、発色の良い造形を実現したとしている。

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また、ディスプレイ表示と造形物の色が合わせられるようにカラープロファイルを用意しており、Adobe Photoshopにカラーマネジメントソフト「MPM3」で作成したカラーシュミレートプロファイルをインストールすれば、PCのモニター上でプリント後の色が確認できるため、調色に要する時間の短縮も可能だ。

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さらに、ABS系と同等の強度を備えるアクリル系樹脂インクを採用することで、造形物に穴あけ加工などを加えることができる。オーバーコートを使用して、表面を滑らかに仕上げたり、耐候性を向上させることも可能だ。

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3DUJ-553の外形サイズは2130×1335×1320mmで、重量は590kg(インク重量含む)だ。造形エリアは508×508×305mm、最小積層ピッチは22μm、100mmの立方体の造形時間は14.4時間@42μm~25.7時間@22μmとなる。造形には専用モデル材インク「MH-100(CMYK、ホワイト、クリア)」および水溶性サポート材インク「SW-100」を利用する。

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ソフトウェアとして専用レイアウトソフト「Mimaki 3D Link」が付属し、STL、OBJ、VRML、PLY、3MFの各データフォーマットに対応する。

本体価格は1780万円。インクはホワイト、クリアの4.8Lボトルが13万6100円、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの1Lボトルが3万1900円、サポート材の4.8Lボトルが6万7800円(いずれも税別)となる。

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