東芝インフラシステムズ、画像認識技術を用いた多機能画像センサー「SMART EYE SENSOR MULTI」を発売
2017/12/01 11:30
東芝インフラシステムズは、画像認識技術を用いた多機能画像センサー 「SMART EYE SENSOR MULTI」を発売する。
SMART EYE SENSOR MULTIは、東芝デバイス&ストレージ製「Visconti2」を搭載した多機能人感センサー。Visconti2は、カメラからの入力映像を画像処理し、人、顔、手、車両などの対象物とその動きを検出する画像認識プロセッサーLSIだ。
例えば、赤外線センサーを使った自動点灯/消灯機能付き照明の場合、人の動きが小さいと消灯してしまうなどの問題があった。SMART EYE SENSOR MULTIは画像情報により人のわずかな動きも検知できるので、屋内で座って仕事をしている人も検知する。周囲の明るさも検知できるので、照明の調光制御にも利用可能だ。
SMART EYE SENSOR MULTIの検知可能範囲は9×9メートル。検知範囲は最大9つのエリアに分割可能で、検知対象から除外したいエリアを検知しないよう設定(マスク)することもできる。さらに、おおよその人数や活動量を推定できるので、人が歩いているか止まっているかを把握し、照明や空調、エレベーターなどのファシリティ(設備機器)管理に生かすことも可能だ。
SMART EYE SENSOR MULTIを屋内の設備機器やビルエネルギー管理システムと連携させることで、省エネ、快適性、利便性などの向上に貢献できるという。オフィスビルなどのスマートファシリティ化に適した製品と言えるだろう。