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組み合わせるだけで測定器を作れる——モジュール式IoTキット「BigClown」

プラグを差し込むようにモジュール同士を組み合わせるだけで測定器を作れるIoTキット「BigClown」がIndiegogoでクラウドファンディング中だ。

BigClownは、モジュール化されたセンサー類を組み合わせて温度、湿度、気圧などの測定器を作れるキット。モジュールはクリエイターが「Plug'n'Make(プラグアンドメイク)」と呼ぶ設計で作られており、配線やはんだ付けは一切不要。モジュール同士を手で組み合わせるだけだ。

BigClown

測定データは、「Blynk」や「Ubidots」などのIoTサービスを使ってビジュアル化したり、「IFTTT」と連携してSMSで通知したりできる。

BigClown

BigClownの中核は、マイクロコントローラーを搭載した「コアモジュール」とセンサーで収集したデータをIoTサービスへワイヤレスで中継する「USBドングル」の2つだ。

コアモジュールは、マイクロコントローラー、フラッシュメモリ192KB、RAM 20KBに加えて温度センサーと3軸加速度センサーを備えている。コアモジュール単体でも温度計や衝撃や傾斜を測定する計器を作ることが可能だ。

USBドングルは、PCやRaspberry PiなどにセットしてBigClownからのワイヤレス通信をIoTサービスへ中継するゲートウェイ。コアモジュールとUSBドングルの間の通信は868MHz/915MHz帯の電波を用いたsub-GHz通信で行うので、Wi-FiやBLEより広範囲で通信できる。

BigClown

センサー類は、温度、湿度、気圧などさまざまな種類が用意されている。変わったところでは「CO2モジュール」というセンサーが用意されており、二酸化炭素濃度を±50ppmの精度で測定できる。

BigClownはオープンソースで、回路図やファームウェアはGitHubで公開されている。電源には単4アルカリ乾電池2個または4個が使用でき、製作した機器は2年以上動作するという。

BigClown

BigClownの早期割引価格はキットに含まれるセンサーモジュールの数によって異なる。温度、湿度、光度、気圧などの測定器が作れる「Starter Kit」は75ドル(約8200円)、コアモジュール2個にPIR(焦電型赤外線)モジュールなどを含む「Basic Kit」は129ドル(約1万4000円)、全てのモジュールを含む「Ultimate Kit」は599ドル(約6万5000円)。この他に、コアモジュールとUSBドングルのみの「Minimal Kit」も用意されている。「Minimal Kit」のキャンペーン価格は69ドル(約7500円)だ。

出荷は2018年8月の予定。日本への送料は、Basic Kit49ドル(約5300円)、Ultimate Kit29ドル(約3200円)、その他のキットは59ドル(約6400円)だ。

BigClownは2018年3月5日までクラウドファンディングを実施。2018年1月26日時点で、目標額3万ドル(約330万円)に対して約2万3000ドル(約250万円)を集めている。

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