日本の伝統工芸が光る——総エボナイト製プレミアム万年筆「Dream Pen」
2018/01/29 14:00
漆塗りや蒔絵という日本の伝統工芸を使った美しいプレミアム万年筆「Dream Pen」がKickstarterで人気を博している。
Dream Penは、胴軸、首軸、ペン芯、キャップなどペン先以外の全ての部品に高品質な国産の黒エボナイトを使ったプレミアム万年筆。製造元は、大分県で筆記具を始めとする高級ステーショナリーを手掛けるWancher(萬佳)だ。
Dream Pen のペン先までの長さは132mm、胴軸の太さは15mm。キャップをしたときの長さは156mm、キャップの径は17mm。重さは22g。キャップはねじ込み式で、シンプルな葉巻型のデザインだ。ペン先(nib)には定評のあるドイツJOWOのnibユニット#6を採用し、極細、細字、中字、太字の4種類を用意する。
バリエーションは、エボナイト地肌の素材の質が感じられる「True Ebonite」、エボナイトに漆塗りを施した「True Urushi」、そして漆に蒔絵を施した「True Maki-e」の3種類がある。
True Eboniteは、耐久性が高く、暖かみのあるエボナイトの質感が感じられるよう、地肌のまま仕上げたモデルだ。ペン先はステンレス製だが、追加料金で14Kか18K製へのアップグレードも可能だ。
True Urushiは、漆仕上げとしたモデル。色は黒、朱、紺、黄、緑、赤溜の6種類で、漆塗りは伝統的な輪島塗を手作業で施している。ペン先は14Kか18Kが指定でき、仕上げはロジウムメッキやツートンも選べる。
True Maki-eは、漆に蒔絵を施したモデルで、図柄は日本の伝統イメージを表した桜の花。Wancher代表取締役の岡垣氏によるデザインで、一品ごとに手で描かれている。
Dream Penの早期割引価格は、True Eboniteが2万600円でペン先を14Kまたは18Kにする場合は3万1600円。True Urushiの早期割引価格は4万2600円、True Maki-eは12万1500円。各モデルとも、3300円の追加で、転がり止めの銀細工をキャップに付けることもできる。また、梅か鯉の螺鈿細工が施された筆枕は2200円だ。出荷予定はTrue Eboniteが2018年4月、True UrushiとTrue Maki-eが2018年8月の予定。いずれも送料無料だ。
Dream Penは2018年3月1日までクラウドファンディングを実施するが、2018年1月29日時点で目標の150万円を大きく上回る約2200万円を集め、3つのストレッチゴールをアンロックしている。