国際標準でロボット開発を学ぶ——ROS対応教育向け人型ロボット「NDC-HN01」
2018/02/01 14:00
日本ビジネスデータープロセシングセンターは、ロボットを設計、開発、操作する技術者を育成する大学工学部/高等専門学校/工業高校など教育機関向けに、人型ロボット「NDC-HN01」の販売を開始した。
NDC-HN01は、世界標準のROS(Robot Operating System)に対応。別売りのロボット工学教科書を使用することで、ロボット工学の知識がなくてもLinuxやROSといった世界標準オープンソース技術を使って学習を始められるという。
NDC-HN01のメインボードには「Raspberry Pi 3 Model B」を採用し、拡張基板として専用ロボットコントロールボードをセットする。各部のサーボモーターとはRS485を使って通信制御し、20軸の関節自由度でさまざまなポーズなどが作成できる。各種センサーとはI2C/SPIで接続し、8chのアナログポートも用意する。また、ハンドティーチングにも対応しているので、プログラミング時間が限られている場合でも効率的に活用できる。
OSには「Ubuntu MATE 16.04.2 LTS」をベースとし、ミドルウェアとして「ROS Kinetic Kame」を搭載する。アンプやサーボ制御用デバイスドライバーなど予め設定済みで出荷するため、環境構築に時間がかかることもないとしている。
商品構成は、本体の教育用人型ロボットNDC-HN01とRaspberry Pi 3 Model B、ロボット動作環境インストール済みSDカード、ロボットコントロール、ACアダプター、バッテリおよび充電器、取り扱い説明書となる。寸法は354×150×74mmで重量が1043g。価格が43万円となる。初回販売ロットは2018年3月上旬の納品予定だ。
別売りで、ROS、RViz、Gazebo、VS Code、ロボットモデル(エミュレーター)インストール済み開発用ミニPCを5万4000円で、専用教科書を2600円(いずれも税別)で販売する。