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人間とほぼ同じ210度の視野角——VR向けヘッドマウントディスプレイ「StarVR One」

台北に本社を置くStarVRは、カナダのバンクーバーで開催されたシーグラフ2018において、商用/企業向けのニーズと要件を満たす次世代VRヘッドセット「StarVR One」を発表した。人間とほぼ同じ210度の水平視野角を持ち、今までにない没入感を実現しているという。

StarVR Oneは、水平視野210度、垂直視野130度のVR業界最広視野角だというVRヘッドマウントディスプレイ。人間の視覚をほぼ100%カバーすることができ、自動車や航空機の操縦シミュレーションなど正確さを求められるVR体験や、工学用途において設計上の問題点の特定などが可能になる。

ディスプレイには、毎秒90フレームのリフレッシュレートで1600万サブピクセルの高解像度を映し出す特注のAMOLEDディスプレイを搭載。StarVR独自のディスプレイで、VRに特化されている。同じく特注仕様のフレネルレンズと併せ、視界全体で非常にクリアなビジュアル体験が得られるという。

またStarVR Oneには、Tobiiのアイトラッキング技術がシームレスに組み込まれている。この技術は、瞳孔間距離(IPD)を自動的に測定し、個々のユーザーに合わせて調整された映像を瞬時に提供するものだ。

さらに、目の焦点が合った箇所にのみ高品質レンダリングを集中させるレンダリング技術である「dynamic foveated rendering」を搭載。視線の向いている部分を高い品質で描画しながら、周辺画像の細部の画質も落ちることがない。

VRプラットフォームの「SteamVR 2.0」に対応したバージョンのほか、異なったトラッキングシステムを備えたバージョンとして「StarVR One XT」も発売する。アクティブな光学マーカーに対応した光学トラッキングシステムを採用しており、非常に要求の厳しい用途にも対応する。

装着部分イメージ

ヘッドセットの重量は450gと軽く、さらにヘッドバンドによって重量が均等に配分されるため、長時間の使用や長めのセッションでも快適性を保つという。

ソフトウェア開発キット(SDK)も用意されており、新規コンテンツの開発や、既存のVR体験のアップグレードもシームレスに行える。StarVR One デュアルインプットVR SLIモードを利用することで、レンダリング性能を最大限に引き出し、画質を高めることができる。

StarVR Oneの開発には、Intel、NVIDIA、Epic Gamesなどの技術パートナーによるコラボレーションが携わっているという。

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