デバイス同士のデータ通信を可能に——IoTデバイス向けネットワークシステム「Webifi」
2018/08/20 11:00
IoTデバイス向けネットワークシステム「Webifi」がKickstarterに登場した。
Webifiは、デバイス側のネットワークカードとクラウドサーバーで構成するネットワークシステム。ネットワークカードを使ってWebifiサーバーに接続すれば、インターネットを介して自作のIoTデバイス同士のデータ交換が可能になる。
ネットワークカードはSTM32マイクロコントローラーベースで、Wi-FiモジュールにはESP8266を使用している。小型汎用カード「Webifi Connect」とArduinoシールドの「Webifi Shield」の2種類があり、目的に合わせて選択する。サイズは、Webifi Connectが34.3×36.8mm、Webifi Shieldが63.6×55.6mmだ。
Webifiを利用するにはクラウドサーバー上にアカウントを登録する必要がある。アカウント登録後、デバイスからサーバーへの接続、相手デバイスの検索、データ送受信などは、Webifiのライブラリ関数を使って実行する。ライブラリ関数は、C#、JavaScript、Python用が提供されている。
Webifiを使ってデバイス間通信を実装すれば、通信の効率化も可能だ。例えば、GPSデータを扱う場合、緯度や経度以外の情報を含むNMEAフォーマットの$GPRMCで始まる長いセンテンスの代わりに、緯度と経度の情報だけ送信できる。
Webifiの早期割引価格は、Webifi Connectが30ニュージーランドドル(約2200円)で、Webifi Shieldが35ニュージーランドドル(約2600円)。出荷は2018年11月の予定で、日本への送料は45ニュージーランドドル(約3300円)だ。
ただし、日本国内で無線電波を発射するには技適(技術基準適合証明/認定)を取得し、技適マークが付されていなければならないが、Webifiに使われているWi-FiモジュールESP8266は、技適取得済みのESP-WROOM-02ではなくESP-12Fなので注意が必要だ。
Webifiは5000ニュージーランドドル(約37万円)を目標に、2018年9月16日までクラウドファンディングを実施する。