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STマイクロ、低/中電力モーター向けシングルチップモータードライバー2製品発表

STマイクロエレクトロニクスは、7~45Vで動作する低/中電力のモーター向けシングルチップモータードライバー「STSPIN830」および「STSPIN840」を発表した。

STSPIN830は、三相ブラシレスDCモーター用のモータードライバーだ。内蔵パワー段の3chハーフブリッジを制御するためのモード設定端子を備えているため、U/V/W相のパルス変調(PWM)を直接入力できる。また、各ゲートに対して個別に信号を入力することで、より柔軟に制御することも可能だ。インバーターの各レッグ専用のセンス端子を持ち、3シャントまたは1シャントでの磁界方向制御用の電流検知の設定を簡略化する。

STSPIN840は、2個のブラシ付きDCモーター、または1個の大型モーター向けのモータードライバーだ。内蔵するフルブリッジを2個の独立したブリッジ、あるいは2つのパワーMOSFETを並列使用することで、低RDS(ON)と高い定格電流を備える1個のブリッジとして構成することができるとしている。

両製品共通で、オフ時間を調整できるPWM電流制御回路や省電力用スタンバイ端子、保護回路などを搭載する。また、内蔵のパワー段には500mΩの低RDS(ON)が特徴の同社独自のパワーMOSFETを採用しており、高効率と低コストを両立するという。

STSPIN830は、FA機器や生活家電、小型ポンプ、コンピューター用ファン、汎用冷却ファンなどに向いており、STSPIN840は、ATMや現金処理機、舞台照明装置、サーマルプリンター、紡績/縫製機器、自動販売機などへのアプリケーションを想定する。

両製品とも現在量産中で、QFNパッケージ(4×4mm)で提供されている。単価は1000個購入時で約1.25ドルとなる。

また、STM32オープンソース開発環境を使った製品評価および試作開発ができるSTM32 Nucleo拡張ボード「X-NUCLEO-IHM16M1」(STSPIN830用)、「X-NUCLEO-IHM15A1」(STSPIN840用)を、各16ドルで提供する。

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