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3D Systems、3Dプリント技術により先天性心疾患手術をサポート

3D SystemsはOpHeartと連携し、先天性心疾患(CHD:Congenital Heart Disease)に関する3Dプリンティング技術を使った解剖学的モデルを提供している。

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OpHeartは、生まれながらに心臓に疾患のある子ども達が最善の医療を受けられるように支援するNPO団体だ。3D SystemsはOpHeartと連携し、患者固有の解剖学的3Dプリントモデルを提供している。

3Dモデルは、医療用ソフトウェア「D2P」、プロシューマー向け4チャンネル CMYK フルカラー3Dプリンター「Projet CJP 660Pro」、コアとバインダーからなる複合材料「VisiJet」を利用して作製する。患者の心臓のMRIやCTスキャンによる2Dデータを3Dに変換し、データをプリンターにエクスポートすることで制作される。これにより外科医は、術前手術計画用に心臓のフルカラーモデルを利用できる。

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フォトリアリスティックなCJP(Color Jet Printing)方式により組織や特定の部位の色分けができるので、患者家族への手術の説明にも役立てることができる。また、3Dモデルを活用することは治療法の進歩につながり、患者に対しても良い結果を与えることになるとしている。

OpHeart創設者のAnne Garcia氏は、「新生児の心臓はイチゴほどの大きさで、髪の毛ほどの細さの心臓血管をつなぎ合わせるような複雑な手術が必要だ。その計画や準備ができるようになれば、手術の質は向上する。われわれは、生命をおびやかす心疾患をもつすべての子ども達に、この技術の恩恵を受けて欲しいと思っている」と語っている。

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