新しいものづくりがわかるメディア

RSS


単純な数式がインターネットで大論争を呼ぶ

「8÷2(2+2)」という単純な数式の計算結果をめぐって、インターネットで論争が起きている。計算の仕方によって答えが「1」となる場合と「16」となる場合があり、どちらが正しいか、というものだ。

結果を「1」と主張する人々の計算は、次のようになる:

8÷2(2+2) = 8÷2(4) = 8÷8 = 1

一方、「16」と主張する人々は次のように計算している:

8÷2(2+2) = 8÷2(4) = 4(4) = 16

ポイントは、「8÷2」の割り算と、「2(4)」の掛け算すなわち暗黙の乗法(implied multiplication)の、どちらを優先するのかということだ。暗黙の乗法を普通の掛け算と捉え、式を「8÷2×4」として計算すれば答えは「16」となり、「2(4)」を一項と捉え、暗黙の乗法が除法に優越するとして計算すれば答えは「1」になる。

一般的には「8÷2×4」として計算し、「16」を答えとするのが自然に思われるが、アカデミックな書籍などでは暗黙の乗法が除法に優越すると解釈する場合が多いといわれており(学術誌「Physical Review」の投稿要領では、暗黙の乗法は”/”で表される除法に優越すると規定されている。)、議論が収束しないようだ。

2019年7月28日の1件のツイートに始まったこの論争では、様々な意見や主張が飛び交っているが、中でも目を引くのは、演算の順序には「PEMDAS」と「BODMAS」のふたつの種類があり、どちらを適用するかで答えが異なる、という意見だ。アメリカでは、演算の順序をPEMDAS(Parentheses, Exponents, Multiplication, Division, Addition, Subtraction – かっこ、指数、掛け算、割り算、足し算、引き算)と覚えさせ、イギリスではBODMAS(Brackets, Order, Division, Multiplication, Addition, Subtraction – かっこ、べき乗、割り算、掛け算、足し算、引き算)と覚えさせる。これに従えば、PEMDASでは答えは「1」となり、BODMASでは「16」になる。すなわち、どこで算数を習ったかによって答えは異なる、というものだ。

既にお気付きかもしれないが、問題はこの数式の曖昧さにある。この式は議論を喚起するために、意図的に暗黙の乗法と”÷”を混在させて書かれている可能性もある。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. 3Dプリント造形物の表面を滑らかに——Slic3rに非平面造形機能を実装
  2. Arduinoで電子工作しよう——DIY電子工作キット「ThinkCrate」
  3. Raspberry Piで産業用IoT構築を可能にするエンクロージャー「Pi-oT」
  4. 好きなキャラクターと一緒に暮らせる——3Dキャラクター召喚装置「Gatebox」量産モデル発売日決定
  5. ほとんど水、カロリー4分の1の「バター」を開発——人工安定剤不要、タンパク質やビタミンの追加も可能
  6. Raspberry Pi 3A+対応の無停電電源ボード「Pi16340 Smart UPS HAT」
  7. THD+N 0.0003%を達成——CQ出版、「ゼロディストーション・パワーアンプ・キット」発売へ
  8. 武藤工業、産業向けDLP光造形方式3Dプリンター「ML-100」、「ML-80」発売
  9. レンズの球面収差をゼロに——収差を補正できる設計解を求める手法を発見
  10. 脳細胞をスマートフォンで制御する装置を開発

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る