キーサイト、オシロスコープ「InfiniiVision 1000 Xシリーズ」に200MHz/4chモデルを追加
2019/01/17 11:30
キーサイト・テクノロジーは、低価格なオシロスコープ「InfiniiVision 1000 Xシリーズ」に、最高帯域幅200MHzに対応する4chモデルのオシロスコープ「DSOX1204A」「DSOX1204G」を追加した。
InfiniiVision 1000 Xシリーズは、上位シリーズと同じユーザーインターフェースと測定テクノロジーを用いるなど、エントリーモデルながら十分な性能を備えたオシロスコープだ。
直感的で使いやすい設計のフロントパネルで、ヘルプ機能も備えるため、効率的にテストを行うことができるという。また、同シリーズを使用して本格的な測定や解析を速やかに行えるように、内蔵する17種類のトレーニング信号と無料のトレーニングキットを組み合わせて使用することができる。
今回新たに登場したDSOX1204A/DSOX1204Gの主な仕様は、最大メモリ長1 Mpts、更新レート毎秒5万wfms、サンプリングレート毎秒2GSa。同社のカスタムMegaZoom IV ASICテクノロジーによって、同価格帯のオシロスコープでは見逃す可能性のある、ランダムで発生頻度の低いグリッチや異常の表示も可能としている。
基本的なオシロ機能に加え、周波数応答アナライザーとファンクションジェネレーター(DSOX1204Gのみ)、プロトコルアナライザ、デジタル電圧計、周波数カウンターの測定器機能を統合することで、ベンチスペースの節約にも貢献する。ソフトウェアライセンスを介して周波数帯域幅をアップグレードできるため、帯域幅70MHzのモデルを100MHz、200MHz対応へとアップグレードするオプションが用意されている。加えてシリアルデコード機能として、I2C/SPI/RS-232用オプションと自動車向け通信のCAN/LINオプションも購入可能だ。
標準搭載するLAN経由でPCのブラウザーからリモート制御もできるため、複数のエンジニアによる測定作業が可能になる。学生や同僚など複数人と機器を共有することで場所の制限やコストを抑制することもできるようになる。
参考価格は帯域幅70MHzのDSOX1204Aが11万9851円、ファンクションジェネレーター付のDSOX1204Gが14万3062円。70MHzから100MHz、100MHzから200MHzへのアップグレードオプションは各3万9617円となっている。