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空腹感を「ショート」させる——バッテリー不要で減量を助ける小型インプラントデバイスを開発

Photo credit: Sam Million-Weaver.

2017年に発表された過剰体重と肥満の健康への影響に関する報告書によれば、全世界で7億人以上がBMI30以上の肥満状態にあるという。

ウィスコンシン大学マディソン校のエンジニア達は、減量効果の期待できるインプラント型デバイスを開発した。新開発のデバイスは1センチに満たない大きさで、体に負担の少ない低侵襲手術によって取り付けることができる。

この1セント硬貨の3分の1ほどのデバイスは、胃の自然な動きから穏やかな電気的パルスを生成し、脳から胃に達している迷走神経に送る。脳はこの刺激により、ほんの数口食べただけで胃が満腹状態になったと思い込むのだという。ラボの試験では、このデバイスによりネズミが体重を約40%落とした。研究成果は、2018年12月17日発行の『Nature Communications』誌に掲載されている。

類似のデバイスに、2015年にアメリカ食品医薬品局が承認した「Maestro」がある。Maestroは、腹部に埋め込まれた電極から迷走神経に高周波を与えて脳と胃の通信をシャットダウンするデバイスだが、複雑な制御装置を必要とし、その駆動のためにバッテリーを頻繁に充電する必要がある。

新開発のデバイスはバッテリーを使わず、胃壁の収縮によって内蔵ジェネレーターを動かす。同校物質科学・エンジニアリングのXudong Wang教授は、「従来のデバイスでは、週に何度も1時間を充電に費やす不便さを考えると、このデバイスが有益であることが理解されるだろう」と、その長所を説明する。

このデバイスは胃が動くときだけ迷走神経を刺激する。しかも胃の内容積を減らしてしまう胃バイパス手術などの外科的治療と異なり可逆的で、12週間の実験後にデバイスを外したラットは、再び通常の食生活に戻ったという。Wang教授は、「このデバイスは、身体機能に自動的反応し、必要な時に刺激を行う。何がベストかは我々の体が知っているのだ」と述べている。

fabcross for エンジニアより転載)

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