レトロなエンジンの内部機構がわかるカットモデル——レーザーカットした合板で作るエンジンモデルキット
2019/02/20 10:00
飛行機やバイク用エンジンのカットモデルが作れる木製工作キットがKickstarterに登場し、出資を募っている。星型7気筒、Vツインの2種類で、レーザーカットされたパーツは、壁に掛けて鑑賞するだけでなく、実際にエンジン内部部品の動作を再現することもできる。
星型7気筒エンジンは、大西洋横断をしたリンドバーグの飛行機や第二次世界大戦の空軍機に搭載されたエンジンを彷彿させる。クランクシャフトを回せば、1気筒おきにピストンが等間隔で動いていく星型エンジンの特徴が見事に再現されている。
Vツインエンジンは、1950年代後期のハーレーダビッドソン・スポーツスターのエンジンがモデルだ。特徴的な4本のカムシャフトや、OHV(オーバーヘッドバルブ)方式のパラレルバルブ、そしてブレードロッドとフォークロッドと呼ばれるピストンロッド(コネクティングロッド)が忠実に再現されている。また、現時点ではプーリー部の調整が必要で連結されていないが、製品版では3段変速機もきちんと動作するとのことだ。
大きさは、板厚3mmの合板を使った標準サイズの場合、星型エンジンが直径約36cm、V型エンジンが約34×47cm。そのほか、板厚とパーツサイズが2倍、3倍、4倍の大型サイズを用意している。モーターを使って駆動させることもできるが、ベアリングがなく磨耗しやすいので推奨していない。レーザーカットしたパーツは数百点に及び、接着剤を使って組み立てる。
特別価格は標準サイズの星型エンジンキット、V型エンジンキットどちらもそれぞれ100ドル(約1万1000円)。出荷は2019年6月の予定で、日本への送料は30ドル(約3300円)だ。
木製エンジンキットは、2019年3月14日までクラウドファンディングを実施中。2月20日時点で、目標額1万2500ドル(約138万円)のうち、約2300ドル(約25万円)を集めている。