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環境共創イニシアチブ、「ものづくりスタートアップのための契約ガイドライン」と「契約書フォーマット」を公開

経済産業省が支援する環境共創イニシアチブは「Startup Factory構築事業」サイトにおいて、「ものづくりスタートアップのための契約ガイドライン」と「契約書フォーマット」を公開した。

Startup Factory構築事業とは、スタートアップがハードウェアなどのプロダクトを市場に送り出す際に壁となる「量産」工程において、さまざまな支援をワンストップで行うために、経済産業省の補助を受けた環境共創イニシアチブが実施する支援事業だ。

今回公開された契約ガイドラインは、スタートアップや設計、製造業者、支援プラットフォーム企業などから聞いた具体例や意見などを踏まえた上で、事前に知っていれば避けられるトラブルを減らし、スタートアップと設計、製造業者などとの積極的な協業が促進されることを目指して作成された。

契約ガイドラインには、「要求・要件定義」から「原理試作」、「量産設計・量産試作」、「(初期)量産」というものづくりプロセスの各ステップにおいて、発生しがちな問題事例やリスク、業務面および契約面の対策や予防策などが記載されている。スタートアップがものづくりを進める際のステップ全体を把握したり、各ステップでの注意点やトラブル防止のための事前対策などを確認したりするために活用できる。各ステップにおいてチェックすべき項目をリストアップしたチェックリストも併せて公開されている。

また、契約書フォーマットは、現場の声を踏まえて、ものづくりと法律の専門家による議論を経て作成されたものだ。契約面にリソースを割く余裕が無いことのリスク、知的財産の適切な管理、トラブル発生時に備えた協業先との取り決めなど、法務部門をもたないスタートアップが不利にならないよう、標準的な契約書のひな形、各条文の解説などを提供する。

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