ゲームボーイ用音楽ソフトが専用ハードで新登場——小型シーケンサー/シンセサイザー「nanoloop」
2019/03/27 12:00
初代ゲームボーイ用の音楽ソフトとして知られる「nanoloop」が、ゲーム機を思わせるインターフェースを搭載した専用ハードウェアを使うシンセサイザーとしてKickstarterに登場。目標額を大きく上回る人気を集めている。
オリジナルのnanoloopは、任天堂ゲームボーイ用の音楽アプリ。チップチューンの作曲を中心に、これまでゲームボーイやゲームボーイアドバンス用のソフトやモバイルアプリ版などが登場している。今回のnanoloopは、開発者が以前リリースしたFMベースの「nanoloop two」とアナログフィルター搭載の「nanoloop mono」の機能を1つに統合して専用ハードウェアを与えたデバイスという位置づけだ。
ディスプレイに8×4のLEDドットマトリクス、5桁表示、メニューアイコンを搭載。十字キーと4ボタン、ボリュームボタンもついて、ゲームボーイ版からのインターフェースを踏襲している。
シンセサイザー部は、アナログフィルター搭載デュアル矩形波、4音ポリフォニックFM、モノフォニックFM、ノイズ&クリックの4チャンネルに対応。ステップシーケンサー部はオリジナル同様に画面のマトリクスに音をアサインしていくタイプ。チャンネルごとのパターン長も変えられる。メモリは99バンクで、それぞれ4×8パターンが格納できる。ステレオ出力のほかにCV、MIDI同期用の入出力端子も搭載。
大きさは12×6×2.5cm、重さはバッテリー込みで100g。電源は単4電池2個または、マイクロUSBから供給する。
特別価格は97ユーロ(約1万2000円)。出荷前に本体、ボタン、LEDの色を選択できる予定だ。出荷は2019年8月の予定で、日本への送料は7ユーロ(約800円)だ。
nanoloopは、2019年4月2日までクラウドファンディングを実施中。3月27日時点で、1万2000ユーロ(約151万円)の目標額を上回る約6万5000ユーロ(約800万円)を集めている。