アルテック、MakerBotの3Dプリンター「METHOD」の取り扱いを発表——ヒートチャンバー、デュアルパフォーマンスエクストルーダーを採用
2019/04/15 15:00
アルテックは、MakerBotのFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「METHOD」の取り扱いを開始した。
METHODの特徴は、ヒートチャンバー、デュアルパフォーマンスエクストルーダー、そして水溶性サポート材PVAの採用だ。
搭載された2本のヒーターにより、造形エリア内の温度制御が可能となった。これにより、造形中のモデルの反りを低減させ、積層毎の接着力を強めることで、寸法精度やパーツの強度を向上できる。また、熱収縮などによる造形トラブルを回避し、安定した造形を可能にする。
デュアルパフォーマンスエクストルーダーは、Replicatorシリーズで採用されているスマートエクストルーダーを改良したものだ。脱着式ヘッド2個(モデル用1個、サポート用1個)で構成。拡張されたサーマルコア、強力なドライブギア、そしてフィラメント切れやヘッドの詰まりを探知するセンサーを搭載し、造形精度を改良した。エクストルーダーの加熱時間を60秒に短縮し、造形前の待ち時間を短く抑えた。
水溶性サポート材(PVA)に対応したため、水溶性サポート材が必要な造形も可能となった。
本体フレームには、最適化されたメタルフレーム構造を採用。装置自体のたわみを減少させることで造形中のブレを抑制し、造形を安定化する。
材料キャビネットにはマテリアルベイを内蔵し、フィラメントを湿気から守るためにドライシールを形成。内部に湿度/温度センサーを搭載しており、フィラメントが最適な環境下にあるかをモニタリングできる。
さらに、フィラメントカートリッジにはRFIDチップが搭載され、フィラメントの種類や残量も確認できる。
最大造形サイズはシングルエクストルージョンでは190×190×196mm、デュアルエクストルージョンでは152×190×196mmだ。
筐体サイズは437×413×649mm、重量は29.5kg。積層ピッチは20~400μmだ。対応フィラメントはTough PLA、PLA、PVAで、PETGにも今後対応予定だ。.stl他、25種類以上のネイティブCADファイルをサポートする。