新分野へ市場拡大——オンキヨー、スピーカー技術を応用した加振器「Vibtone」のラインアップを強化
2019/06/07 15:00
オンキヨーはOEM事業において、スピーカー技術を応用した加振器「Vibtone(ビブトーン)」のラインアップを強化し、新分野へ市場拡大を図ると発表した。
ホームAV事業の売却により、祖業であるスピーカーコンポーネント事業への回帰を進めることも併せて表明。OEM事業に注力し、用途拡大と業績向上を目指す。
同社は、祖業のスピーカー技術を応用し、従来のスピーカーユニットを使用することなく、振動を与えることで音声/音楽再生を可能にする加振器Vibtoneの開発に成功。電気炊飯器や電子ピアノ、浴室用の音楽再生などに採用されている。
取り付け場所に穴を空ける必要がないので、壁の裏側や天井裏、防水性や気密性を求められる浴室やキッチン、デザイン性の高い店舗など、外観上の制限がある空間に設置できるのが強みだ。
また、デジタル技術による音質チューニングのノウハウを用いることで、要望に応じた音声発生や音楽再生が可能だ。
同社は、超小型、薄型、ハイパワー、高耐衝撃などさまざまなタイプのVibtoneを取り揃え、ラインアップを強化。携帯電話、タブレットPC、薄型テレビ、車載用、家電、住宅産業など新事業分野へ事業拡大を推進し、さらにはAI/IoTの需要に対応したソリューション提案も強化するとしている。