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ガンマ線分光計を自作できる——光電子増倍管アダプター「PMT USB adapter」

ガンマ線分光計を自作できる光電子増倍管アダプター「PMT USB adapter」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。

放射性同位元素の元素量測定などに使われるガンマ線分光計は、放射線の入射により蛍光を示す物質であるシンチレーター、蛍光から発生する光電子を増幅し電気信号に変換する光電子増倍管(PMT)、パルス計数回路から構成される。しかし、光電子増倍管が高圧電源を必要とするなどのハードルがあり、ガンマ線分光計の自作は容易ではない。

PMT USB adapter

PMT USB adapterは、安価なUSB駆動の光電子増倍管アダプター。50×100mmの大きさの基板に、500~1287.5V高圧電源、パルス回路、カウンターなど必要な機能が搭載されている。

PMT USB adapterにシンチレーターと光電子増倍管を接続して、USBケーブルでPCと接続すれば、シンチレーション方式の放射線量計が構成でき、放射線の定量測定をしたり、食品などに微量の放射性物質が含まれていないか調べたりすることができる。PC上で必要なマルチチャネルアナライザーとしては「Theremino MCA」やGammaSpectacularの「PRA」などのフリーソフトが使える。

PMT USB adapter

PMT USB adapterの価格は80ユーロ(約9800円)で、送料込み。ただし、光電子増倍管、シンチレーター、USBケーブル、エンクロージャーは含まれない。出荷は2019年9月の予定だ。

PMT USB adapterは625ユーロ(約7万6000円)を目標に、2019年7月5日までクラウドファンディングを実施する。2019年6月20日時点で、目標額を上回る約890ユーロ(約11万円)を既に集めている。

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