ArduinoやRaspberry Piで使える高性能AI視覚センサー「HuskyLens」
2019/08/16 16:00
ArduinoやRaspberry Piで使える高性能AI視覚センサー「HuskyLens」がKickstarterで人気を博している。
HuskyLensは、プロセッサーにマシンビジョン用SoC「Kendryte K210」を採用した画像認識カメラ。顔認識、物体認識、タグ認識、カラー認識、物体追跡、ライン追跡といった6種類のアルゴリズムが組み込まれている。複数のアルゴリズムを同時に実行でき、ArduinoやRaspberry Piなどのマイクロコンピューターと組み合わせて、自律走行ロボットやジェスチャー認識を活用したインタラクティブアート作品などのプロジェクトを作ることができる。
Kendryte K210は、RISC-Vアーキテクチャーを採用したCPU(400MHz、64ビット、デュアルコア)を持つSoCで、KPU(Knowledge Processing Unit)と呼ばれる畳み込みニューラルネットワーク(CNN)用ハードウェアアクセラレーターを内蔵している。これにより、HuskyLensは毎秒30フレームの速度で顔認識を実行できるという。
HuskyLensには2インチのディスプレイも付いており、どのアルゴリズムでどのように認識されているのかを確認できる。
HuskyLensの大きさは44.5×52mmで、クレジットカードの半分程度だ。ArduinoやRaspberry PiなどのマイクロコンピューターとはUARTポート経由で接続して通信する。通信速度は9600bps~2Mbpsだ。
HuskyLensの価格は、2メガピクセルカメラを搭載した標準版が39カナダドル(約3100円)で、5メガピクセルカメラを搭載した拡張版が65カナダドル(約5200円)。いずれも出荷は2019年11月の予定で、日本への送料は7カナダドル(約560円)だ。
また、HuskyLens拡張版を使ったキャタピラー走行ロボットを作れる「Tank Robot Kit」も、221カナダドル(約1万8000円)で用意されている。こちらの出荷は2019年12月の予定で、日本への送料は25カナダドル(約2000円)だ。
HuskyLensは3万カナダドル(約240万円)を目標に、2019年9月8日までクラウドファンディングを実施するが、2019年8月16日時点で目標額の2倍を超える約8万3000カナダドル(約660万円)を既に集めている。