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Arm、機械学習向けのNPUなど最新プロセッサーIP4種「Ethos-N57」「Ethos-N37」「Mali-G57」「Mali-D37」を発表

Armは、普及機市場に向けたML(機械学習)向けNPU2種類、Mali GPU/DPU各1種類を発表した。

NPU「Ethos-N57」「Ethos-N37」はAIアプリケーションに対応し、コストとバッテリー寿命を最重視するよう設計されている。

両製品は、Int8/Int16データ型のサポート向けに最適化され、データ転送と関連する消費電力を最小限に抑えるデータ管理技術を採用。Winograd実装などの技術を通じ、他NPUに比べパフォーマンスを200%以上向上しているという。

両製品のうち、Ethos-N57はMLパフォーマンスと電力効率のバランスを両立する設計で、2TOP/sのMLパフォーマンス範囲に最適化されている。また、Ethos-N37は最小面積でのML推論プロセッサー(1mm2未満)を実装可能で、MLパフォーマンスの範囲は1TOP/sに最適化が図られている。

GPU「Mali-G57」は、さまざまなコンテンツにおけるグラフィックス性能を、同一面積当たりで前モデル(Mali-G52)比1.3倍向上できるよう設計されている。

電力当たりのグラフィックス性能も1.3倍向上し、バッテリーの長寿命化をサポート。またVR用途でフォーヴィエイテッドレンダリングをサポートし、ML用演算性能を60%向上している。

DPU「Mali-D37」は実装面積を可能な限り抑えつつ、ディスプレイに必要なさまざまな機能と性能のバランスを凝縮しているのが特徴だ。

FHD/2K解像度サポートでは、16nmプロセスにおいて1mm2未満の面積で実装可能。これは前モデル(Mali-D71)と比較すると約36%のサイズに相当する。

従来GPUで実行しているディスプレイ用のタスクとメモリマネージメントをMali-D37で実行することで、システム全体の消費電力を最大30%削減できる。また、Assertive Display 5との組み合わせによるHDR/SDRの合成機能など、Mali-D71の主なディスプレイ機能を継承している。

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