Nordic、nRF52シリーズのSoC「nRF52833」を発表——Bluetooth 5.1の方向検知機能をサポート
2019/10/25 15:30
Nordic Semiconductorは、同社のシステムオンチップ(SoC)nRF52シリーズの5作目にあたる「nRF52833」を発表した。
nRF52833は超低消費電力のBluetooth LE、Thread、Zigbeeおよび独自仕様の2.4GHz無線ソリューションで、Bluetooth 5.1の方向検知機能をサポートしている。
FPUを備えた64MHz 32ビットArm Cortex-M4プロセッサーに、大容量のFlashメモリ(512KB)とRAMメモリ(128KB)を搭載。ダイナミックマルチプロトコル機能をサポートし、Bluetooth LE/Bluetooth mesh/Thread/Zigbeeの各種仕様に対応しているため、スマートホームアプリなどの用途に適している。動作周辺温度は-40~105℃で、高温環境下でも動作する。
方向検知機能に対応。大容量メモリにより、到達角度/発信角度アプリケーションのレシーバーとトランスミッター双方の役割も果たす。また方向検知機能により、受信信号強度だけでなく、信号の方向にも依存した測位アプリケーションが可能だ。
これまで一部の機種にしか搭載されていなかったフルスピードUSBやハイスピードSPIのほか、+8dBmの送信出力などを搭載。送信出力が増加し、Bluetooth 5テクノロジーのロングレンジ機能を備えている。
最大42本のGPIOと、NFC-AタグやADC、UART/SPI/TWI、PWM、I2S、PDMなどの幅広いアナログ/デジタルインターフェイスを搭載。電圧範囲1.7~5.5VのDC/DCコンバーターが用意されているため、コイン電池だけでなく、リチャージャブルバッテリーやオンチップUSB経由で電源を供給できる点も特徴だ。
現在は設計サンプルが入手可能で、量産は2019年第4四半期を予定している。発売時のパッケージはaQFN73(GPIO42本 7×7mm)、QFN40(GPIO18本 5×5mm)、wlCSP(GPIO42本 3.2×3.2mm)の3種類を予定している。