32種類のオーディオ効果——ユーロラック対応エフェクトモジュール「E520 Hyperion」
2019/11/28 17:00
ユーロラック対応エフェクトモジュール「E520 Hyperion」がKickstarterに登場し、人気を集めている。
E520 Hyperionは、最大32種類のエフェクトを搭載したステレオエフェクトプロセッサー。動作周波数480MHzのArm Cortex-M7、64MB SDRAMを搭載し、オーディオコーデックにCS4270、オペアンプにはOPA1688を使用している。サンプリングは24bit/48kHzだ。
大きく分けて、タイムドメイン効果、スペクトル効果、ユーティリティ/計測の3種類のエフェクトモードがある。タイムドメイン効果では、ディレイ、ルーパーやピッチシフターを利用して、広い空間で聞いているようなリバーブ効果などを表現できる。スペクトル効果では、高速フーリエ変換(FFT)ベースに独自開発したスペクトルクラッシャーアルゴリズムやスペクトル遅延アルゴリズムなどを利用できる。また、ユーティリティとして、オシロスコープ、リサージュ、スペクトルアナライザー、VUメーター、およびVCOチューナー機能も搭載する。
入力はモノラル/ステレオ対応で、L/RのCV制御は独立している。CV入力の範囲は-5~+5V。出力はステレオで、予備のAUX端子も備える。アルゴリズムの選択は、LCD画面とメニューボタンから行うなど、ユーザーインターフェースはシンプルにまとめている。
大きさは243.5×128.5×34.5mm。フロントパネルはブラックまたはシルバーから選べる。
早割価格は539ドル(約5万9000円)。出荷は2020年5月の予定で、日本への送料は45ドル(約4800円)だ。
E520 Hyperionは、2019年12月16日までクラウドファンディングを実施中。11月28日時点で、4万ドル(約434万円)の目標額を上回る約6万8000ドル(約740万円)を集めている。