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ペットボトルをフィラメントへアップサイクル——1.75mmフィラメントを出力できる「PETFusion 2.0」

ペットボトルからフィラメントを成形できる「PETFusion」をアップグレードした「PETFusion 2.0」がKickstarterに登場し、3時間で目標額の調達に成功している。

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PETFusionは、使用済みペットボトルを3Dプリンター用1.75mm径フィラメントにアップサイクルできる装置で、本体パーツの3Dプリント用STLファイル、組み立てに必要な部品リスト、解説動画とメールサポートをセットで提供する。PETFusion 2.0はコンパクトサイズをそのままに、電動ボトルカッターやデュアルホットエンド、フィラメントウェルダーなどの機能を追加することで、成形速度と作業効率、使いやすさを向上している。

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PETFusionでは、ペットボトルを細い帯状にカットしながら熱成形とスプールへの巻き取りをしていたが、PETFusion 2.0では単独で動作できる電動ボトルカッターを搭載。成形工程に入る前に帯状のペットボトルを必要なだけ準備できるため、効率的な作業が可能になる。また、デュアルホットエンド構造にすることで、スプール2個分の同時成形と巻き取り、インクベースの着色ができる。それぞれのホットエンドは個別に温度調節が可能だ。

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フィラメントウェルダー機能は、フィラメントの端同士を熱圧着してつなげることができ、温度調節をすることでPET以外のフィラメントにも対応する。ペットボトルのカットとフィラメントの成形および着色、スプールへの巻き取りの動力はモーター1台でまかなっており、コンパクトかつシンプルなデザインと優れたコストパフォーマンス、エコフレンドリーな装置に仕上げている。1Lのペットボトルから約12~15g(約5~7m)、2Lのペットボトルから約25~30g(約10~15m)の1.75mm径フィラメントを成形できるとしている。

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PETFusion 2.0は、3Dプリント用STLファイル、組み立てに必要な部品リスト、解説動画とメールサポートのセットを39ドル(約6100円)で提供し、2025年1月の提供開始を予定している。2025年1月27日までクラウドファンディングを実施し、1月22日時点で1800ドル(約28万円)の目標額を上回る約4万8000ドル(約747万円)を集めている。

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