DMM.make AKIBAが開設5周年——自治体や企業との連携を強化、エコシステム構築を目指す
東京・秋葉原にある総合型ものづくり施設DMM.make AKIBA(以下AKIBA)は、2019年11月11日にオープン5周年を迎え、11月28日にプレス向け記念イベントが開催された。
新たなステージへの変⾰という意味合いも込めた「THE SHIFT(ザ・シフト)」をテーマとするイベントでは、AKIBA関係者による発表やAKIBAに⼊居するスタートアップによるピッチなどが行われた。
AKIBA開設以降の5年間の振り返りと今後の展望として、同事業部事業部⻑の⼤沼慶祐氏が登壇、「DMM.make AKIBA 成功・失敗と今後の展望」として発表した。
現在AKIBAで活動する企業は450社、そのうちの150社はスタートアップだ。大沼氏は、大企業とスタートアップが共存しているAKIBAの特徴に触れ、AKIBAが大企業とスタートアップのマッチングに注力している点を強調した。
そして今後に向けた新たな取り組みとして、「エリアパートナー制度」を紹介。これはAKIBAが培ってきたノウハウを、企業誘致、事業創出に動いている自治体などに、基本的に無償で提供するというものだ。これにより、経験の浅い自治体でも、AKIBAとのパートナーによるブランディング、育成するスタートアップのピッチイベントへの参加、販路開拓やPRの支援など、基本無料でサポートを受けることができる。
これに関連して、AKIBAは川崎市とスタートアップ領域で連携を開始することを席上で発表した。川崎市は、約7000平方メートルと首都圏で最大規模のインキュベーション拠点である、かわさき新産業創造センター(KBIC)を整備するなど、ベンチャー企業や企業の新分野進出を積極的に支援している。
また、AKIBA 5周年を記念して、AKIBAに入居するスタートアップによるピッチと展示が行われた。