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伸縮自在で丸めてポケットに入れられる、皮膚のようなソフトロボットを開発

英ブリストル大学の研究チームは、丸めてポケットに入れられる伸縮自在の皮膚のようなロボットを開発した。「ElectroSkin」と名付けられた人工表皮で作られたこのロボットは、生物の表皮や、カタツムリやナメクジのような軟体生物からヒントを得て、ソフトな材料に人工筋肉と電気的付着力を埋め込む形で作られている。ElectroSkinの詳細は、『Soft Robotics』ジャーナルに2019年11月15日付で掲載されている。

ElectroSkinは、埋め込まれた人工筋肉を収縮させ、電荷を使って表面をつかむという動作を交互に行い、はうように表面を動く。将来的には、壁や天井をはい回って掃除をしたり、倒壊した建物など人が到達するには困難な環境で探索したりといったことなどへの応用が考えられるという。

この新技術により、環境モニタリングや危険な環境に配備できる薄型で軽量な新型ロボットや、デリケートなものをつかむロボットグリッパー、そして、新しいウェアラブル技術を生み出すことができるかもしれない。

研究チームを率いたブリストル大学工学部のJonathan Rossiter教授は「ElectroSkinは、持ち運びや配置が簡単で、身に着けることすら可能になるようなソフトロボットへの重要なステップだ。電気的人工筋肉と電気的把持を組み合わせて、ナメクジやカタツムリのような生物の動きを再現した。そういう生物が行ける場所なら我々のロボットも行けるだろう」とコメントしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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