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Markforged、3Dプリンター「Markforged X7」のプリント速度を2倍にする機能を発表

Markforgedは、カーボンファイバー対応3Dプリンター最上位機種である「Markforged X7」のプリント速度を2倍にする「Turbo Print」機能を発表した。

同社のカーボンファイバー対応3Dプリンターは、FFF(熱溶解積層)方式とCFF(Continuous Filament Fabrication/連続長繊維積層)方式という2つの技術を組み合わせた3Dプリンター。ノズルを2つ内蔵しており、1つのノズルから熱可塑性フィラメントを押し出し、もう一方のノズルで内部に連続繊維を織り込むことでアルミニウム合金より強度に優れ軽い部品を造形することができる。

Markforged X7

Markforged X7の大きさは584×483×914mm、本体重量は48kgだ。電源電圧は100~240Vで、消費電力は150W。造形サイズは330×270×200mm、積層ピッチは50~250μmだ。

Markforged X7はレーザーマイクロメーターを内蔵しており、1μmの精度でキャリブレーションとベッドレベリングが可能だ。また、レーザーインスペクション機能でプリント中の部品をスキャンし、最重要公差に対する寸法精度を保証できる。

Markforged X7

Markforged X7で使える熱可塑性フィラメントは、ナイロン、ナイロンに微小なカーボンを加えて強化した「Onyx」、「Onyx FR」の3種類。Onyxで作られた部品は耐熱性が高く、強度もABSより40%高いので、治具、工具、最終部品の製作に向いている。Onyxは単独でも使えるが、連続繊維フィラメントと組み合わせて使用することもできる。

連続繊維フィラメントにはカーボンファイバー、ファイバーグラス、HSHT(高強度高耐熱)ファイバーグラス、「Kevlar」(ケブラー)の4種類があり、目的物が必要とする強度などの要件に合わせて選択する。カーボンファイバーで作られた部品は、6061アルミニウム合金より強度に優れ40%も軽い。Kevlarは耐摩耗性と耐久性に優れており高い柔軟性がある素材で、防護服や防弾チョッキに使われることで有名だ。

今回発表されたTurbo Print機能の詳細は明らかにされていないが、2019年12月16日にリリース予定で、2019年6月以降に出荷された第2世代のMarkforged X7で使用可能だ。

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