フレキシブルジョイントでスムーズに動く——デスクトップにおける4軸/6軸ロボットアーム「GLUON」
2019/12/18 10:00
4軸/6軸ロボットアーム「GLUON」がKickstarterに登場し、人気を集めている。クラウドファンディング開始後、わずか30秒で目標額の調達に成功している。
GLUONは、モジュール方式で簡単に組み立てられ、デスクトップにおけるコンパクトなロボットアーム。フレキシブルジョイントによるスムーズかつ精密な動きが最大の特徴で、4軸/6軸タイプのDIYキットを提供する。
アームの関節部には、高性能ロボット用アクチュエーターを開発するINNFOSのスマートフレキシブルジョイント「QDD Liteシリーズ」を採用。サーボモーター、ドライバ、エンコーダー、減速機などのコア部品がジョイント部に統合されており、ポジション、速度、トルク、インピーダンスを直接制御できる。
衝撃抵抗や衝突検知機能も備え、何かに当たると動きを止め、障害物が取り除かれると作業を続けるといった安全性の高い動作が可能。また、重力補正による自重による影響を排したティーチングもできる。
エンドエフェクタには吸着カップ、ユニバーサルボールグリッパー、マイクロサーボグリッパー、電磁石ヘッドなどを用意し、さまざまなタスクに対応する。6軸タイプのリーチは421mmで、最大ペイロード1kg。 素材にカーボンファイバーやアルミニウム合金を使い軽量化しており、本体の重さは2.5kgだ。
制御ターミナルとしてRaspberry Pi(Linux)/PC(Linux、Windows 10)/Macを使い、GLUONとはECB(Ethernet to CAN Bridge)を介して接続する。SDKやビジュアルデバッグコントロールソフトウェアのIAS(INNFOS Actuator Studio)、INNFOSロボティックアームオペレーションソフトウェアのIRSに対応し、さまざまなオペレーションや開発環境を提供する。二次開発向けに、MATLAB/Python/C++/ROSにも対応する。
GLUONは、今なら4軸/6軸タイプのDIYキットを早割価格579ドル(約6万2900円)/899ドル(約9万8500円)で入手できる。2020年6月の出荷を予定しており、日本への送料はそれぞれ69ドル(約7490円)/79ドル(約8580円)だ。
GLUONは、2019年12月26日までクラウドファンディングを実施中。12月18日時点で、1万ドル(約109万円)の目標額を大きく上回る約47万ドル(約5200万円)を集めている。