ST、高集積のワイヤレス充電IC「STWLC68」を発表
2020/03/06 13:30
STマイクロエレクトロニクスは2020年3月5日、ワイヤレス充電IC「STWLC68」を発表した。
同製品は高電力レシーバー/トランスミッターとして動作するため、高速給電や電源共有が可能だ。98%(代表値)の27V対応同期整流コントローラーを内蔵しているほか、異物検出機能(FOD)など、安全性に関する同社のIPを採用している。
WPCのQi 1.2.4規格に準拠しているため、Qi認定製品と互換性があるのも特徴だ。低インピーダンスで高電圧の同期整流回路と低ドロップアウトリニアレギュレーターが集積されており、高効率と低消費電力を達成している。
I2Cインタフェース(400kHz)を搭載しており、ファームウェアやプラットフォームなどの設定値をカスタマイズしてデバイスの動作を調整できる。内蔵OTPメモリへの設定保存も可能で、電源投入時に自動的に取得できるため、スタンドアロンデバイスとして動作する。さらに、ファームウェアのパッチ追加により、様々なアプリケーションに対応できる。
現時点では低電力設計用(5W以下)のSTWLC68JRHのみラインアップされており、WLCSPパッケージ(3.29×3.7×0.6mm、72バンプ、0.4mmピッチ)で提供される。大量購入時の参考価格は約2.0ドル(約210円)だ。