レンズの色が変わったらひと休み——脳の活動を評価するスマートグラス「Blueberry」
2020/04/03 08:00
メンタルワークロードをフィードバックするスマートグラス「Blueberry」が、Kickstarterでクラウドファンディング中だ。
メンタルワークロードとは、作業や仕事によって受ける精神的な負荷や負担のことで、精神的疲労によるヒューマンエラーの防止や、注意力、生産性、メンタルヘルスの維持などを考えるうえで必要な概念だ。人間工学的に重要な要素の1つとされ、ISO 10075(JIS Z8502)で定義されている。
Blueberryは、フレームに取り付けたセンサーで、脳の活動と心拍数をリアルタイムに読み取り、メンタルワークロードを評価してレンズの色を変え、利用者にフィードバックする。使用者は、レンズの色の変化から、生産性向上のためにいつ休憩をすればよいか把握できる。
リアルタイムフィードバックに加え、Blueberryはスマートフォンと連携してメンタルワークロードを記録できるので、後でワークロードの変化をレビューすることができる。
Blueberryの脳活動センサーは左側のフレームに取り付けられた赤外線発光器と検出器で構成され、機能的近赤外分光法(fNIRS)により脳組織の血液酸素化を測定して、脳の活動を評価している。Blueberryは充電式で、1時間の充電で最大12時間使用できる。
Blueberryのレンズは、色を変化させるだけでなく、ブルーライトカット機能もある。また、50ドル追加すると、球面度数(SPH)、円柱度数(CYL)、円柱軸(AXIS)などを記した眼科処方箋に基づくレンズ(処方レンズ)の作成も可能だ。
Blueberryの価格は、245カナダドル(約1万9000円)。出荷は2020年12月の予定で、日本への送料は20カナダドル(約1500円)だ。
Blueberryは1万カナダドル(約77万円)を目標に、2020年4月10日までクラウドファンディングを実施するが、2020年4月1日時点で既に目標額を達成している。