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3Dプリント部品を用いた「フェイスシールド」の製作データと検品や消毒、利用時のガイドラインを公開

慶應義塾大学看護医療学部の宮川祥子准教授らが発起人となり、新型コロナウイルス感染症に伴う医療物資の不足をFabでサポートする際の情報提供を行うWebサイト「Fab Safe Hub」は2020年4月24日、3Dプリントで作る「フェイスシールド」の製作データと、検品、梱包、利用のためのガイドラインを公開した。

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フェイスシールドは、くしゃみや咳を通じて飛散する飛沫から目、鼻、口の粘膜を防護するためのもの。今回Fab Safe Hubで公開された製作データは、神奈川大学経営学部の道用大介准教授と慶應義塾大学看護医療学部FabNurseプロジェクトの共同開発モデルだ。PLAまたはPETGの素材で3Dプリントしたシールドフレームと、A4サイズのクリアファイルを組み合わせて製作する。

シールドフレームの消毒・梱包手順書 シールドフレームの消毒・梱包手順書

3Dデータや製作手順のみならず、製作後のフェイスシールドを安全に届け、なおかつユーザーにも安全に利用してもらうためのガイドラインが公開されていることが特徴だ。例えば、「消毒・梱包手順書」には消毒液の作り方や消毒の方法、梱包の際の注意事項などが順を追って記載されている。

取扱説明書の抜粋(左)と、ユーザー手順書(右) 取扱説明書の抜粋(左)と、ユーザー手順書(右)

また、医療現場で参照するための資料として「取扱説明書」と「ユーザー手順書」も用意されている。使用前の消毒の徹底や使用後の洗浄方法、3Dプリント製造に由来する品質の個体差などの情報が盛り込まれ、3Dプリント物品になじみのない人が配慮すべきポイントが分かりやすく示されている。

資料の監修には宮川准教授、道用准教授のほか、慶應義塾大学環境情報学部の田中浩也教授も名を連ねる。すべての資料はクリエイティブコモンズライセンスBY-ND 4.0(表示・改変禁止)で公開されているが、あくまで感染リスクを減らし安全に使うためのガイドラインであり、フェイスシールド自体の安全性を保証するものではないとし、ユーザー各自の判断に基づいた利用を推奨している。

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