Markforged、新型コロナウイルス検査に必要な検体採取用スワブの生産を開始
2020/04/27 15:00
3DプリンターメーカーのMarkforgedは、新型コロナウイルスとの闘いに貢献すべく、アメリカで不足している検体採取用スワブの生産を開始した。
新型コロナウイルスとの闘いは、いまや全ての産業を巻き込んで続いている。Markforgedは、医療従事者の闘いを援護するためにあらゆる手を尽くすことを表明しており、その一環として、医療光学機器メーカーのNeurophotometricsと共同で、検体採取に使う鼻咽頭(NP)スワブの生産を開始した。
新型コロナウイルス感染者を特定するため、PCR検査を大規模実施する場合、鼻咽頭スワブが大量に必要になるが、アメリカではスワブ不足が深刻な問題となっている。このため、複数の3Dプリンターメーカーが鼻咽頭スワブの製造に取り組んでいる。
MarkforgedとNeurophotometricsが共同で開発した鼻咽頭スワブ「Fiberflex Rayon」は1本3分程度で製造でき、従来品との比較テストでもFiberflex Rayonのほうが検出感度が高い結果が出たという。Markforgedは、プレスリリース発表時点で1日当たり1万本のスワブを製造しているが、需要があれば1日10万本まで増産可能だとしている。
2020年4月7日時点で、この3Dプリント製スワブは、サンディエゴの小児病院とカリフォルニア大学サンディエゴ校の施設内審査委員会(IRB)での臨床評価を終え、同病院からは入院患者の検査用にスワブ3万本の注文を受けたという。