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新型コロナウイルス対策で「孫悟空の目」が検温——体温検知システム「Firetinas」

中国の小中学校で、新型コロナウイルス対策としてAI搭載体温検知システム「Firetinas」の導入が進められている。

Firetinasは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中国で2カ月に及んだ休校措置の後、最初に授業を再開した小学校31校に導入された体温検知システム。大勢の人が集まる場所で複数の人の体温を一度に検知することを目的に開発され、広さ100平方メートルの場所で、最大100人を追跡し、発熱している人を発見することができる。

Firetinas

Firetinasは高性能NPUを搭載しており、0.1秒ごとに30人の体温をスキャンするという。AI機能で人がマスクを着用しているかいないかを認識し、マスクを着用していない人に警告することも可能だとしている。

Firetinas
Firetinas

CPUにARMクアッドコアCortex-A53とデュアルコアCortex-A72を、GPUにARM Mali-T860 MP4クアッドコアを搭載し、4G無線通信に対応。本体を三脚に固定して電源コードとHDMIケーブルを接続すると、自動的に起動して使える仕組みになっている。

Firetinasの中国語名「火眼金晴系統」の「火眼金晴」とは、邪悪を見抜く眼力のたとえで、『西遊記』に登場する孫悟空の赤い目として知られている。中国の小学生たちは、「孫悟空の目」に見守られて通学しているようだ。

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