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消防士の負担とリスクを軽減する——Milrem RoboticsとInnoVfoamがロボット消防車を開発

Milrem RoboticsとInnoVfoamは、無人消火ロボットの共同開発を発表した。過酷な火災現場で消防士の消火活動をアシストし、消防士の負担とリスクを軽減するロボット消防車だ。

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共同で開発中の無人消火車両ロボットは、Milrem Roboticsの無人地上車両(UGV)「Multiscope Rescue」をベースに、InnoVfoamの泡混合装置や放水銃といった各種消火システムを搭載する。

ロボットは、火事現場から安全な距離を確保した消防士がリモート操作する。現場の様子は、ロボットに搭載したサーマル/赤外線カメラ、ガスや化学薬品漏出を検出するセンサーが把握する。放水銃用のカメラも搭載し、個別に制御が可能だ。

Multiscope Rescueの最大ペイロードは1200kgで、牽引力は2万1000N。泡や水のタンク、さまざまな消火装置、現場の状況を把握するためのドローンと係留装置などを搭載できる。InnoVfoamsの放水銃は、1分間に2000~2万リットルの泡と水を放出する。特に消防車が入れない火事現場への、消火ホースの運搬なども想定する。

「街中の火事や、定期的に発生する大規模な森林火災は自然や動植物だけでなく、消防士の命を奪いかねない。消火ロボットは消防士の危険を和らげるのと同時に、素早い消火活動を可能にする」と、Milrem RoboticsのCEO、Kuldar Väärsi氏はその狙いを説明している。

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