積み重ねて機能を追加できる——カスタム基板開発セット「SNAP Boards」
2020/06/04 10:00
基板の追加や交換が簡単にできるカスタム基板開発セット「SNAP Boards」がKickstarterに登場し、バッカーを募っている。
SNAP Boardsは、カスタム基板の作成と試験を容易に行えるように考えられた開発セット。周囲光センサー(ALS)、ジャイロセンサー、加速度センサー、温度/気圧センサー、ジョイスティックコントローラー(HMI)、リアルタイムクロック(RTC)といった6つのモジュールがあり、これらを搭載するプリント基板(PCB)の開発に使うことができる。
開発セットにはモジュールのフットプリントが含まれており、PCB設計ツール上でライブラリからドラッグアンドドロップして自作回路と接続すれば、カスタム基板を作ることができる。SNAP Boardsのピン配列はeBUS標準に準拠している。対応するPCB設計ツールは、Altium Designer、Autodesk Eagle、KiCadだ。
試験に使うアタッチメント基板には、Arduinoと同じ8ピンのスタッカブルヘッダーが使われているので、ロジックアナライザーやTTLレベルのシリアルケーブルを接続したり、複数のSNAP Boardsを積み重ねて接続したりできる。通信はデフォルトでI2Cに対応。ジャイロセンサー、加速度センサー、温度/気圧センサーを搭載するSNAP BoardはSPI通信も可能だ。SDA/SCLピンにはプルアップ抵抗(4.7kΩ)がはんだ付けされている。
SNAP Boardsの早期割引価格は、27ユーロ(約3300円)。6つのモジュールの内いずれか1つを搭載したボードと各PCB設計ツール用のフットプリントが含まれる。HMI搭載ボード×1とRTC搭載ボード×1を含むセットは57ユーロ(約6800円)で、各センサーモジュールをそれぞれ搭載した合計4つのボードを含むセットは99ユーロ(約1万2000円)だ。出荷は2020年6月の予定だが、早期割引価格の日本への送料は未定のようだ。
SNAP Boardsは500ユーロ(約6万円)を目標に、2020年6月18日までクラウドファンディングを実施する。