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精度と安全性にこだわった設計——プロシューマー向けFFF方式3Dプリンター「F1」

FFF(熱溶融積層)方式の3Dプリンター「F1」がKickstarterに登場し、人気を集めている。クラウドファンド開始後、わずか1日で目標額の調達に成功している。

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F1は、熱暴走対策やホットエンド周りの設計に力を入れ、個人ユーザーにも手の届く価格ながら、高品質な造形を可能にする3Dプリンターだ。

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特に安全性へのこだわりは強く、ホットエンドに温度センサーを2個配置し、CPUによる通常の温度監視に加え、CPUやFETの熱暴走を考慮して325度以上になるとホットエンドへの24Vをリレーで落とす保護回路で多重化している。温度センサーには信頼性の高い測温抵抗体センサー「PT100」×2をメタルカートリッジに装着し、しっかりと本体に固定している。

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ホットエンド周りも専用設計で、ヒーターブロックに熱を保持する役割のヒートブレークはSlice Engineering製を採用。安全のためステンレスのガードで囲み、ヒートブレークの余剰熱を逃がす独自のヒートシンクを独自に開発している。また、Z軸にも巻き込み防止のための安全ガードを配し、コネクター類は信頼性の高いMOLEX製を使っている。

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本体フレームやガントリーシステムの強度を高めており、共振や零交差モアレパターン、リンギング、Z軸のぐらつきなどを防ぎ、粘弾性樹脂を使ったシャーシでショックを吸収するシステムも取り入れる。さらに、Slice Engineering製ノズル「Vanadium」や力率改善回路(PFC)内蔵の電源ユニットなどの採用で、信頼性を高めている。

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本体には、ツールキャディやウェブカム、フィラメントスプールホルダーをマウントできるTスロットアクセサリーレール、キャリーハンドル、LEDライトバー、カスタマイズ可能なフロントロゴプレートなどを備える。オートレベリング機能付きプリントベッドは300Wシリコンマットヒーターを内蔵し、プリントシート「BuildTak」の使用を推奨する。制御用ソフトウェアは「Repetier Servo Pro」、スライサーソフトウェアは「Simplify3D」に対応する。プリントサイズは285×285×285mmだ。

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F1の予定小売価格は2995ドル(約31万7400円)で、今なら数量限定早割価格2100ドル(約22万2500円)で入手できる。Repetier Server PROとSimplify3Dのライセンス、PLAフィラメントの1Kgスプールが付属する。2020年10月の出荷を予定しており、日本への送料については確認が必要だ。

F1は、2020年8月28日までクラウドファンディングを実施中。8月25日時点で、10万ドル(約1060万円)の目標額を大きく上回る約26万ドル(約2750万円)を集めている。

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