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Arduinoベースのステッピングモータードライバー基板「STEP400」、クラウドファンディング開始

ポノール・エクスペリメンツは2020年9月23日、クリエイティブコーディング向けのステッピングモータードライバー基板「STEP400」のキャンペーンを、ハードウェアを専門に扱うクラウドファンディングサイト「Crowd Supply」で開始した。

STEP400は、4軸制御が可能なステッピングモータードライバー基板だ。同ドライバー1枚で、小さいものから大きいものまで、4つのモーターを個別に制御できる。静かで滑らかな動きの電圧モードと、高トルクで高回転が可能な電流モードの二つの制御モードを搭載。モーターをEthernet経由で制御するため、システムのスケールアップも手軽にできる。

通信から制御まで必要な機能を1枚の基板に完結させているのもSTEP400の特徴だ。通信には、Ethernetを用いたOpen Sound Control(OSC)を採用。openFrameworks、Processing、Max、Unity、Touch Designerといったクリエイティブコーディング環境からOSCを使用した制御が可能だ。各言語のサンプルファイルも準備されている。

ファームウェアとハードウェアはともにオープンソースだ。制御部分はArduino互換になっており、ファームウェアを自由に書き換えられる。

STEP400の販売価格は300ドル(約3万1600円)。オプションとして、電磁ブレーキ用基板やセンサー用ケーブルも用意されている。電磁ブレーキ用基板は、電磁ブレーキ付きステッピングモーターのための制御基板だ。通電時のみロックが解除される構造になっており、システム終了時や不意の電源遮断の際に安全に負荷を保持できる。

STEP400は2020年11月5日まで、Crowd Supplyでクラウドファンディングを実施する。目標額の3500ドル(約36万9000円)は開始2日目で達成し、10月2日の時点で5640ドル(約59万5000円)を集めている。本製品はキャンペーン終了後もCrowd Supplyから入手可能で、キャンペーン期間中に支援された製品も含めてCrowd Supplyから出荷される予定だ。

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