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AI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」、実証実験で作業時間減/収量増など確認

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ルートレックは、青森県産業技術センター、山形県、熊本県と共同で、AI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」を使用した養液土耕制御の汎用化のための研究成果を、マニュアルとして発表した。

ゼロアグリは、パイプハウス向けAI潅水施肥ロボットで、日射予報や土壌センサーの情報により、作物が必要とする最適な水と肥料を分析して供給する。作物の生長に合わせて最適量を常にクラウドより自動制御することで、作物にかかるストレスをなくし収量増大と品質改善による生産者の収益を向上できる。また、生産者の潅水施肥時間の省力化も実現し、規模拡大にも貢献する。

今回の共同研究では、夏秋トマト(青森県)、メロン/ミニトマト(山形県)、促成トマト(熊本県)において、ゼロアグリを使った養液土耕の潅水施肥制御により、作物の収量/品質の安定化や省力化が可能なことが実証された。また、導入費用を加味した経営試算により、収益改善に貢献することが示された。

具体的には、青森県産業技術センターの実証事例では、潅水施肥時間の大幅削減、施肥量削減に加え、8%の増収を達成した。山形県の実証事例では、作業時間の95%削減、収量増を達成。現在開発中の土壌EC制御機能の実用性についても確認された。熊本県の実証事例では、液肥濃度を自動調整できる施肥量オート調整機能を使用し、20%以上の収量増を確認した。

マニュアルでは、ゼロアグリを使用した養液土耕栽培の方法と、上記の各県各作物での実証結果を公開している。公開内容は、2021年1月18日にウェビナー形式で発表する予定だ。

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