サムスン、インキュベーションプログラム「C-Lab」のベンチャープロジェクトをCES2021に出展 #CES2021
2021/01/15 11:00
韓国サムスン電子は、社内公募の新規事業創出プログラム「C-Lab Inside」によるプロジェクトを、ラスベガスで開催された国際見本市「CES2021」に出展した。また、同社の社外ベンチャー支援プログラム「C-Lab Outside」で出資している社外スタートアップ17社もCES2021に参加した。
C-Lab Insideは、2012年に同社がスタートした社内ベンチャープログラムだ。CESに参加するのは今回で6年連続となり、CES2021には以下の4つのプロジェクトが出展された。
・テレビで映画館レベルの視聴品質を実現するテレビ画質自動キャリブレーションアプリ「EZCal」
・携帯用酸素貯蔵デバイス「AirPocket」
・衣類の素材分析にAIを活用し衣類管理に最適なソリューションを提案するデバイス「Scan&Dive」
・料理とワインの最適な組み合わせを見つけるためのサービス「Food&Sommelier」
一方、C-Lab Outsideは、2018年10月にサムスン電子が創設した社外スタートアップ支援プログラムだ。AIからヘルスケア、エンターテインメントまでさまざまな分野のスタートアップ17社が出資を受けている。CES2021に出展した主なスタートアップは以下のとおり。
・Deeping Source:AIベースの個人情報匿名化技術を提供
・FluxPlanet:3DスキャンとVR/ARコンテンツ作成ソリューションによるリアルなアバターを作成
・Magpie Tech:子供の成長を測定し記録管理するデバイス「Kiko」を開発
・Designovel:イメージAIを活用して衣服をデザインするサービスを提供
また、C-Lab Insideからスピンオフしたスタートアップ3社の製品が、Health & Wellness分野でCES2021イノベーションアワードを受賞している。受賞したのは、LUPLEが開発したポータブル人工太陽光装置「Olly」、BREATHINGSが開発した肺活量や肺持久力などを測定分析し呼吸運動指導を提案するIoTデバイス「BULO」、Linkfaceが開発した呼吸と心臓に関連する生体信号をモニタリングするネックバンドデバイス「BioNeckband」だ。