正しい嚥下をAIで計測、誤嚥を予防するウェアラブルデバイス「GOKURI」 #CES2021
2021/01/18 11:45
高齢者など食べ物の飲み込みが難しい人の嚥下(えんげ)機能をAIで定期的に計測し、誤嚥を予防するウェアラブルデバイス「GOKURI」が、オンラインで開催された「CES 2021」に登場した。
GOKURIは、筑波大学と筑波大学附属病院の研究成果を元に開発されたプロダクトだ。首に装着したセンサーで嚥下音や姿勢を計測し、AIとクラウドデータベースで解析することで、正しく嚥下できたかどうか、嚥下能力がどの程度なのかを定量化する。
開発元のPLIMESによると、日本人の死因第3位は肺炎で、誤嚥性肺炎のリスクは年々軽視できない状況になっているという。嚥下機能低下による誤嚥性肺炎のリスクは約3.58倍という報告もあり、嚥下機能のモニタリングは極めて重要だとしている。
GOKURIの特徴は音で嚥下を判定すること。嚥下音と判定されると、センサ部とスマートフォン画面が緑に光り、問題なく嚥下できたことを教えてくれる。一方、嚥下音以外の音(咳をした場合の音など)を検出すると、赤く点灯して知らせてくれる。
現在GOKURIはパートナー契約のある医療関係事業者/介護福祉施設/研究機関のみに提供されており、パートナー事業者を募集中だ。