新しいものづくりがわかるメディア

RSS


世界初のコンピューター用マウス、オークションに登場

パーソナルコンピューターの黎明期に作られた3ボタンマウスがオークションに出品され、3万ドルを越える金額で落札された。

出品されたマウスは4×2.75×2.5インチ(約10×7×6cm)の大きさで、上部に3つのボタン、底部に直交する2つの金属製の円盤がついている。

今では当たり前のように使われているマウスは、アメリカの発明家Douglas Engelbartが発明したものだ。Douglas Engelbartのマウスは、底部に直交する2つの円盤を持ち、これが回転してX-Y位置を検出する仕組みだ。1964年に作られた木製のプロトタイプは、アメリカ・ワシントンDCのスミソニアン博物館に展示されている。このマウスは、「X-y position indicator for a display system(表示装置用X-Y位置指示器)」として1967年に特許出願し、1970年に特許権を得ている。(1987年に期限満了。)また、この特許文献には「Three buttons are located on the indicator control(指示制御器上に3つのボタンが配置され)」とあり、初期のマウスは3ボタンだったことがわかる。

Douglas Engelbartのマウスは、GUIを採用した最初のコンピューターとして知られる「Xerox Alto」(1973年)に使われた。(後にボール型に変更。)しかし、ボタンの配置が異なるようで、出品されたマウスがXerox Altoの初期モデルの物かは定かではない。また、ケーブルは切断されているので、動作はしないようだ。

出品されたマウスは、InfoWorldの元編集者で写真家のSerge Timacheff氏にDouglas Engelbart自身から渡されたものだ。オークションは2020年12月17日午後6時に800ドル(約8万3000円)で開始され、価格は瞬く間に上がり、約3万5000ドル(約360万円)で落札されている。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る