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キックロボティクス、作業前後の写真から動作プログラムを自動生成するロボットシステム「Quick Factory」を開発

作業登録に用いる、箱詰め前(左)と箱詰め後(右)の写真

キックロボティクスは、作業前と作業後の2枚の写真を登録するだけで作業指示ができるロボットシステム「Quick Factory」を開発した。

photo システム構成のイメージ

キックロボティクスは、九州工業大学および北九州高専発のロボットスタートアップだ。同社が開発したQuick Factoryは、作業前後の写真を撮影して登録するだけで、途中経過に必要なロボット動作のプログラムを自動生成する。例えば箱詰め作業の場合は、箱詰め前と箱詰め後の写真を登録するだけでよい。

従来、生産現場でロボットを活用するためには、専門のエンジニアによるプログラミングおよび調整が必要だった。同システムを使用することでそれらが不要になり、一般的に準備時間として最低でも3日程度かかっていたものが、最短15分程度に短縮できるという。

同ロボットシステムは、柔軟な形状でさまざまな対象物を把持できるQuick Factory Hand、3次元カメラで対象を認識して障害物検知や3次元計測するQuick Factory Vision、システム全体を統合的に制御するQuick Factory Engine、およびロボットの動作をカスタマイズするQuick Factory Appの4つの要素で構成されている。同ロボットシステムのみでロボット導入を進められるが、さまざまな市販ロボットにも適用できる。

製品化の第1弾として、ICS SAKABEと共同で製造業に特化したパッケージシステムを発売する。価格は500万円からで、初年度で20台の販売を目指す。

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