新しいものづくりがわかるメディア

RSS


ロボットが作り出すアディダスのスポーツシューズ——糸の1本1本にアスリートのデータを反映

スポーツ用品メーカーのアディダスは2020年10月、アスリートの走行データを利用し、糸を1本単位で調整して形成したアッパーを使った新しいスポーツシューズ「FUTURECRAFT.STRUNG(フューチャークラフト ストラング)」を発表した。2022年中の一般発売を予定している。

FUTURECRAFT.STRUNGは、革新的な製品を作り出す「FUTURECRAFT(フューチャークラフト)」プロジェクトの一環として、アスリート、デザイナー、エンジニア、スポーツサイエンティストらが共同で開発したものだ。

モーションキャプチャなどを利用して、全方位からのアスリートの動き、スピード、持久力などさまざまなデータを取得。ヒール、中足部、トゥボックスには強度のある糸で適度なフィット感とサポート力を、前足部にはより柔らかい糸で屈曲性を持つように、異なる機能を組み合わせながら各糸の向きをプログラムする。

形状が決定したら、専用のSTRUNGロボットを使ってシームレスなアッパーに形成していく。同社はSTRUNGテキスタイルを「編み物でも織り物でもない、全く新しいテキスタイル」と位置付ける。さらに、ミッドソールには、独自の3Dプリント技術による「ADIDAS 4D」を使用した。

素材の無駄を省いて、軽量化と快適性を高めるとともに、最高のパフォーマンスを引き出せるスピードランナー向けのシューズとして提供する。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る