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住宅の電気を総合管理するスマートハウス向け分電盤「Span Panel」

住宅の電気を総合管理するスマートハウス向け分電盤「Span Panel」がアメリカで販売されている。

住宅用分電盤といえば、目立たない所に取り付けられたブレーカーを収容するノンインテリジェントボックスという印象があるが、Span Panelはスマートフォンの専用アプリでコントロールするコンピューター化された分電盤だ。

Span Panel

Span Panelは、屋根に取り付けられたソーラーパネルの発電量、蓄電池の蓄電量、家電の電力消費量などをモニタリングするだけでなく、送電網の状態を監視して停電発生時には蓄電池への自動切り替えなどを行うことができる。さらに、モニタリング機能では、数値やグラフの他に「電力消費量がこの地域の一般家庭より20%多いです」、「冷蔵庫の電力消費量が通常より多いです」、「天候が先週と同様にもかかわらず発電量が20%低いです」などの分析結果をメッセージ表示することもでき、節電や家電などの異常の早期発見にも効果的だ。

Span Panel
Span Panel

Span Panelの大きさは、39.3×14.3×6.0インチ(約998×363×152mm)。主幹ブレーカーの定格電流は100~200A。1台で32回路まで接続して制御できる。米国電機製造業者協会(NEMA)の保護等級は3Rで、屋内屋外を問わず、既存の分電盤の代わりに設置できる。

Span Panelはスマートフォンの専用アプリを使って外出先から電源回路ごとにオンオフを切り替えできるほか、Alexaを使った音声制御も可能だ。Span Panelのソフトウェアの更新はワイヤレスで行われる。

Span Panelの価格は3500ドル(約38万円)。設置料は別途必要で、安くはないが、ソーラーパネルや家庭用蓄電池を備えた住宅に最適の設備といえるだろう。Span Panelの保証期間は10年だ。

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