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慶應大SFC研究所、3Dプリンター製筋肉注射練習モデルの設計データを特設サイトに公開

手技確認時のイメージ写真のため、手袋の着用は省略している。

慶應義塾大学看護医療学部の宮川祥子准教授らは、3Dプリンター製筋肉注射練習モデルの設計データおよび作成方法/使用方法に関する説明書を特設サイトに公開した。

この取り組みは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援により実施されている「COIファブ地球社会創造拠点」の研究の一部として実施された。

新型コロナウイルス感染症のワクチン供給と併せて、課題となっているのが注射の打ち手の確保だ。現在看護の仕事に就いていない潜在看護師が打ち手として有望視されている一方で、長期間臨床現場から離れた看護師にとっては、準備なしにワクチン接種業務に従事することが業務への障壁になりえる。これらのことから、同大はワクチン接種のための手技を再確認できる実技練習環境を整えることが課題と考え、今回の公開へとつながった。

今回開発した3Dプリンター製筋肉注射練習モデルは一般販売されている3Dプリンターで出力可能で、実際に肩峰に触れて注射部位を確認し、針を刺して液を注入できる。

3Dの設計データは無償で改変も許可されており、大学や企業、市民ラボなどの3Dプリンターを備えた施設で自由に製造/配布/販売できる。

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